キネマ旬報 2023年4月下旬特別号 No.1920 「さらば 松本零士」を購入しました

キネマ旬報表紙画像 おっさんホイホイ

23年2月13日に逝去した松本零士先生を追悼した「キネマ旬報」の特集号を購入しました。

「キネマ旬報」は1919年に創刊された古い歴史を持つ映画専門誌で毎月5日、20日に刊行されています。毎号掲載されている邦画・洋画、ロードショー・単館上映を網羅した新作映画紹介の記事は同誌の大きな特徴ともなっています。

自分は数十年前の学生時代、図書館の雑誌コーナーに陳列されている「キネマ旬報」の最新号やバックナンバーをパラパラと読むようなライトな映画ファンだったので今まで「キネマ旬報」を購入したことは無かったのですが、今回は表紙のメーテルと「さらば松本零士」に魅了され、内容をほとんど確認せずに購入してしまいました。

巻頭特集「さらば 松本零士」ということで巻頭29ページの特集記事のページ数は個人的には少々物足りなさを感じましたが、「キネマ旬報」は特集以外のページに数々の映画の情報量が満載な映画専門誌だったなと思い出しました。

特集内容は下記の通りです。

松本零士先生プロフィール
映像化された主な作品一覧
インタビュー 
りんたろう[アニメーション監督]
板橋克己[メカニックデザイナー]
池田昌子[声優]

論考 松本零士とアニメーションブーム

[再録]松本零士ロングインタビュー 
「銀河鉄道999」(1979年8月上旬号より)
「わが青春のアルカディア」(1982年8月上旬より)

りんたろう監督のインタビュー記事では監督を担当したTVアニメ版「宇宙海賊キャプテンハーロック」(78〜79)での松本零士先生との新キャラクターの女の子「まゆ」を巡っての対立があったことを、りんたろう監督は『松本零士先生は九州出身で東京に憧れ列車に乗って旅立っていかれた。だからどうしても”少年”なんです。逆に”女の子”がそこに入ってくると、どうしたらいいのか分からなかったのではないかな。』と述べています。そして『最終的には松本さんから承諾をいただけることに。そのうち「まゆ」は原作漫画にも登場することになりました』と笑っています。

また、りん監督の「銀河鉄道999」の関するコメントでは音楽・主題歌は脚本家の石森史郎氏が推すゴダイゴを採用することに、ワーグナーを使いたかった松本零士先生は当初かなり難色を示していましたが、松本零士先生のお嬢さんがゴダイゴの大ファンだったことで最終的には拍子抜けするくらいあっさりとOKが貰えたなど当時の興味深い話がいくつもされています。

今回の巻頭特集の中で再録された1979年8月上旬号の松本零士先生のインタビューは劇場版「銀河鉄道999」の公開直前にインタビューされており、当時の制作状況が語られています。

脚本、絵コンテに関して松本零士先生は
『(絵コンテを手に取って)これが絵コンテなんですが、お見せすると、ここでもまだ手が入っている(と、エンディングの変更部分を見せてもらいましたが、オフレコにつき削除)。私が最後にした作業です。取っ替え引っ替え最後までチェックする。まずいところは、まずいと。台詞も徹底的に直していきますね、台本から絵コンテに移す段階ですでに変えてあるんですけど、演出のしやすいように、さらに修正するんです。こういうふうに、二段、三段と作業をするので、実際に脚本と完成した映画を並べてご覧になると、まったく違うことが片方では展開していることになります。』
と語っています。

↓絵コンテはこちらの商品で確認出来ます

また、当時のインタビューで既に全ての松本作品がひとつの宇宙(松本ワールド)を形成している(セクサロイドはエメラルダスの物語に関係するとのこと!)と述べており、一人ひとりのキャラクターを生きた人物として考え、キャラクターの先祖、子孫という血筋を作って、時々は無理矢理くっつけて物語作るのが楽しいと(後年発表された『ニーベルングの指環』が代表的ですね)として語っています。そして、その松本ワールドの集大成が松本零士先生公認と言われる小説『GALAXY EXPRESS 999 ULTIMATE JORNEY』となるのでしょう。


↓これまでに刊行した別冊宝島708『銀河鉄道999 PERFECTBOOK』、別冊宝島827『銀河鉄道999 PERFECTBOOK PartⅡ』、別冊宝島982『松本零士 大宇宙ファンタジー』、別冊宝島1564『銀河鉄道999 永遠の謎メーテル』をまとめた300ページ超の大ボリュームの一冊。こちらも購入してしまうんだろうな〜

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