マンガワン事案、第三者委員会調査報告書を読んで

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マンガワンによる不祥事が2026年2月に報道された後、約4か月半にわたった第三者委員会による事実関係の調査・原因分析を纏めた106ページに及ぶ調査報告書がついに8月3日に公表されました。今回、その調査報告書が公表されたことによりマンガワン編集部や小学館幹部がどのように山本章一氏原作の「堕天作戦」の休載、及び「常人仮面」の連載開始に関わったかが明らかになったのでした。(第三者委員会の調査報告書はこちら)

自分は「堕天作戦」も「常人仮面」を全く読んでいなかったのですが、この事案が報道されるまで「マンガワン」編集部による公式YouTube「ウラ漫ー漫画の裏側密着」をよく視聴しており、今回の案件のキーマンである編集者や編集長の仕事ぶりをYouTubeチャンネル内で見ていたこともあり今回の第三者委員会調査報告書を非常に興味を持って読んだのでした。

この「マンガワン」公式YouTubeチャンネルでは「常人仮面」新連載時の当時編集長である豆野氏のご自宅訪問の回などもあり、豆野氏の素敵なご自宅や同業者の奥様も紹介され、豆野氏の趣味であるスイーツ作りを披露し、ご自宅のキッチンで見事にバスクチーズケーキを完成させました。このようにチャンネル内での豆野家の朗らかな雰囲気からは今回の案件を彷彿させるような様子は全く垣間見ることは出来ませんでした。

また、豆野氏が小学館を退職した後「めちゃコミック」を運営するアムタスへ2025年6月に転職をするのですが、豆野氏のXや「めちゃコミック」で豆野氏が立ち上げたYouTubeからは「マンガワン」編集部内でトラブルがあって小学館を退職したようにも見えませんでした。どちらかと言うと「めちゃコミ」のYouTubeでは豆野氏が日本漫画の将来を守るという大志を抱いて転職したことがわかるような内容となっています。

「めちゃコミ」公式YouTubeより

しかしながら、調査報告書によると「常人仮面」のネームが編集成田氏より提示された際には『山本氏が児童ポルノ禁止法違反により刑罰を受けたものの、刑の執行は終了していること、及び被害女性との間で和解交渉を行っていることを認識していた。』と記載されているように「常人仮面」の原作者が山本氏であること、そして山本氏が児童ポルノ禁止法違反により刑罰を受けていたことは認識していました。

そして、今回の案件でマンガワン編集部の中で最重要人物と思われる編集者の成田班長はこの「マンガワン」公式YouTubeで数多く紹介されていました。

マンガワン公式YouTube「ウラ漫ー漫画の裏側密着」(現在非公開)より

成田氏は山本氏から聞いた話を前提に、山本氏と被害女性との間の問はあくまでも「交際トラブル」にとどまるとの認識であったと主張していますが、第三者委員会調査報告書では『被害女性が山本氏の勤務先であった学校の元生徒であり、被害当時未成年であったことを認識していた。そうであれば、成田氏においても、山本氏と被害女性との関係が、少なくとも対等な成人男女間の私的な交際関係とは異なる性質を有することは理解していたものと考えられる。したがって、山本氏と被害女性との問題を単なる男女間の「交際トラブル」と捉えていたとの 成田氏の説明については、にわかに首肯し難い面がある』と断じています。

「常人仮面」新連載時に関わったと思われる人物として、豆野氏の前編集長であった和田氏も今回の第三者委員会調査報告書ではどのように関わったかが明らかになりました。「常人仮面」の新連載決定権が和田氏にあったのか、豆野氏にあったのかははっきりと判明することは出来ませんでしたが、「堕天作戦」の休載時に山本氏が北海道青少年健全育成条例違反の容疑で逮捕されたことは認識しており、成田氏と共に山本氏と休載に関する話し合いをした人物でした。

豆野氏のXより。右端の人物が和田元編集長

山本章一氏による当時北海道芸術高等学校の教え子であった未成年の女子高生へのおぞましい性犯罪の具体的な行為についてはここで記述することは控えますが、成田氏、和田氏、豆野氏の全ての関係者は山本氏の悍ましい行為は知らず、単に未成年の教え子との交際上のトラブルとしか認識していなかったと主張しております。

しかし、一般社会において未成年の教え子と中年の高校教師の恋愛が異常であるという認識がされていないのが信じられません。そんなことは漫画の世界(特に同人誌?)の中でのみ許されている関係であり、教育現場では断じて許されない関係であることは明らかです。マンガワン関係者は山本氏が異常な性癖を持つ人物とは知らなかったかもしれませんが、教師と生徒というアブノーマルな関係を問題視せずスルーしてしまったのはあまりにも無責任な判断です。毎日毎日、漫画の世界にどっぷりと浸かってしまっているため教師と生徒の恋愛というストーリーに慣れ親しんでしまったのでしょうか?

そして、今回の第三者委員会調査報告書を読むとマンガワン編集部関係者で山本氏の作品により最も利益を受ける人物は誰であるかは一目瞭然です。この人物が中心となって「常人仮面」の連載が開始されたことを考えると私利を目的とした個人的な活動が被害者の方に二次被害を与えたことは大罪と思うのです。誠意を込めて謝罪をしてもらいたいと思います。

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